教師マニュアル

このページはMoodleでオンラインコースを作成する為のクイックガイドです。 ここでは、利用可能な主要な機能に関して概要を説明しています。同時にあなたが決定する必要のある事柄に関しても説明しています。

この文書の項目:

  1. はじめに
  2. コース設定
  3. ファイルのアップロード
  4. 活動の設定
  5. コース運営
  6. その他の情報

はじめに

この文書は、サイト管理者がMoodleのセットアップを完了して、あなたに無設定のコースを与えることを前提としています。 また、あなたが教師用アカウントでコースにログインしていることも前提としています。

Moodleを使い始めるための3つのヒントです。

  1. 経験することを恐れないでください:
    自由にあちこちを触ったり変更してください。Moodleのコースを壊すことは簡単ではありません。もし壊れても、普通は簡単に直すことが出来ます。
  2. 小さなアイコンに注意してください:

      - 編集アイコン の次にあるものはどんなものでも編集することが出来ます。

    - ヘルプアイコンポップアップヘルプウインドウを提供します。

      - the 開いた目アイコン は学生から何かを隠したい時に使います。

      - the 閉じた目アイコン は隠していたものを見えるようにします。

  3. それぞれのページ上部にあるナビゲーションバーを使ってください
    ナビゲーションバーで、あなたがどこにいるのか分かります。また、迷子になるのを防ぎます。

 

コース設定

まず最初に「管理メニュー」の下にある「設定...」をクリックしてください(このリンク及び管理セクションは、あなたとサイト管理者のみが使用出来ます。学生には表示されることもありません。)。

設定ページではコース名から開始日まで様々な設定を変更することが出来ます。それぞれの項目の横にあるヘルプアイコンをクリックすることで詳細に関する説明を閲覧出来ますので、ここでは詳細に述べません。しかしながら、一番大切な項目 - コースフォーマットに関して説明します。

あなたが選択するコースフォーマットは、テンプレートのようにコースの基本的なレイアウトを決定します。Moodleバージョン 1.0には3つのフォーマットがあります - 将来的には増える可能性があります(新しいアイディアを martin@moodle.orgにお送りください!)

3つのコースフォーマットを適用した、3つのサンプルコースです。(サイト管理者によりサイト全体に設定される色の違いは無視してください):

ウイークリーフォーマット:

 

トピックフォーマット:

 

ソーシャルフォーマット:

 

ウイークリーフォーマットとトピックフォーマットは構造的に類似しています。主な違いは、トピックフォーマットがカバーする週が任意であるのに対して、ウイークリーフォーマットは正確に1週をカバーします。ソーシャルフォーマットは、多くのコンテンツを使用せずに1つのフォーラムをベースとします。このフォーラムはメインページに表示されます。

詳細は、コース設定ページにあるヘルプボタンをクリックしてください。

 

ファイルのアップロード

コースに追加したいウェブページ、オーディオファイル、ビデオファイル、ワードドキュメント、フラッシュアニメーション等をお持ちのことでしょう。どのような種類のファイルでも、あなたのコース内にアップロードすることが出来ます。アップロードしたファイルはサーバに保存されます。ファイルがサーバ上にある間は、移動、リネーム、編集、削除することが出来ます。

全ての処理は管理メニューのファイルリンクより行うことが出来ます。ファイルセクションは下記のようになります:

 

このインターフェースは教師のみが使用出来ます - 学生には必要ありません。ここのファイルは後で学生に公開されます(リソース」として - 次のセクションをご覧ください)。

スクリーンショットでご覧のように、ファイルはサブディレクトリと同列に表示されます。ファイルを整理するために幾つでもサブディレクトリを作成することが出来ます。また、ファイルをディレクトリから別のディレクトリへ移動することも出来ます。

現在、ファイルのアップロードは1回につき1個に制限されています。1度に多くのファイルをアップロードしたい場合(例えばサイト全体)は、zipプログラムを使用して複数のファイルを1つに圧縮した後に、zipファイルをアップロードして、サーバで解凍する方法が簡単です(zip書庫の隣に「unzip」リンクが表示されます)。

ファイル名をクリックすることで、アップロードしたファイルをプレビューすることが出来ます。ブラウザが自動的に表示するか、コンピュータにダウンロードするか判断します。

HTML及びテキストファイルはオンラインで編集することが出来ます。他のファイルはローカルコンピュータで編集した後に再度アップロードする必要があります。既存のファイルと同じ名前でファイルをアップロードした場合、ファイルは自動的に上書きされます。

最後に: もしコンテンツがMoodleサイト以外にある場合は、ファイルのアップロードを行う必要はありません。コースの中からコンテンツにリンクを張ることが出来ます(詳細はリソースモジュール及び次のセクションをご覧ください)。

 

活動の設定

コースを作成するには、学生が使用する順番に従って、コース活動モジュールをメインページに追加する必要があります。モジュールの並び順はいつでも好きなように変更することが出来ます。

編集するには、管理メニューの下にある「編集モード ON」をクリックしてください。このトグルスイッチにより、メインコースページを変更する特別なメニューの表示・非表示を行うことが出来ます。上記の一番目のスクリーンショット(ウイークリーフォーマット)では、「編集モード ON」にされています。

新しい活動を追加する場合は、週、トピック、セクション画面の何れかにアクセスして、ポップアップメニューより追加したい活動のタイプを選択してください。Moodle 1.0の標準的な全活動の解説です:

課題
課題では、提出期限及び最大評価を持ったタスクを設定します。学生は要求を満たしたファイルを1つアップロードすることが出来ます。ファイルをアップロードした日時は記録されます。その後、それぞれのファイル(及び提出の早い遅い)を一覧出来るページが用意されますので、評価及びコメントの投稿を行ってください。評価を行った30分後に、評価を行った学生宛てにMoodleから自動的に通知メールが送信されます。


選択
選択は、質問をしてそれに対する返答の選択を設定するシンプルな活動です。学生は選択を行うことが出来ます。あなたには学生の選択結果が表示されるレポート画面が用意されます。私は学生の意見を集めるときに選択を使用しますが、簡単な投票やクラス投票に使用することも出来ます。


フォーラム
フォーラムは、この中で議論が行われる一番大切なモジュールです。フォーラムを追加する場合、「単一ディスカッション」「標準フォーラム」「ディスカッションを1件投稿」の中からタイプを選択することが出来ます。


日誌
それぞれの日誌活動は、コース全体に関わる日誌の1エントリーです。それぞれの日誌には、学生が何を書くべきかを導く、自由回答の出来る質問を設定することが出来ます。同時に日誌の利用可能な時間枠(ウイークリーコースフォーマットのみ)を設定することが出来ます。一般的な目安として、1週当り1つの日誌を作成してください。学生が熟考して批評的に書けるように、日誌はあなたと学生のみが利用出来ます。その後、その週又はトピック全てのエントリーの評価及びコメントの投稿を行うことが出来ます。学生は、あなたのフィードバックが行われた旨の通知メールを自動的に受け取ります。日誌は継続的に登録されるように設計されていませんので、必要な場合は更に日誌活動を追加してください。


リソース
リソースはコースのコンテンツです。アップロード又はURLを使用したリンクにより、どのようなファイルでもリソースにすることが出来ます。フォームに直接入力して、シンプルなテキストベースのページを保存することも出来ます。


小テスト
ここでは、多肢選択式、○/×方式、記述式の質問から成るクイズ形式のテストを作成することが出来ます。この質問はカテゴリー分けされたデータベースに保存され、コース内及びコース間で再利用することが出来ます。小テストでは複数回の回答を行わせることが出来ます。それぞれの回答は自動的に記録され、教師はそれに対してフィードバックを与えるか正答を表示させるかを選択することが出来ます。このモジュールは評価機能を含みます。


調査
調査モジュールは、あなたのクラスを評価及び理解するのに有益な、数多くの調査手段を提供します。現在は、調査手段としてCOLLESとATTLSを利用することが出来ます。調査はコースの最初の方で診断ツールとして、コースの終わりに評価ツールとして使用することが出来ます(私はコース内で毎週調査を使用しています)。

活動を追加した後、それぞれの活動の横にある小さな矢印アイコン ( ) をクリックすることで、コースレイアウト内を上下に移動させることが出来ます。×印アイコン をクリックすることで、活動を削除することも出来ます。また、編集アイコン をクリックすることで、活動を再編集することが出来ます。

 

コース運営

このドキュメントを更に総合的なチュートリアルに拡大する計画があります。それまで、下記のアイディアをどうぞ:

  1. クラス活動と接触を保つために、全てのフォーラムに登録してください。
  2. 全ての学生にユーザプロフィール(写真を含む)に情報を書き込むように勧めてください。また、その内容を全て読んでください。この作業により、後で学生が文章を書くときのヒントを与えることが出来ますし、それぞれの学生の要求に合致した対応を行うことが出来ます。
  3. 管理メニューの下にある非公開の「教師用フォーラム」を活用してください。このフォーラムは、チーム指導において特に役立ちます。
  4. 完全な生ログにアクセスする為に、管理メニューの下にある「ログ」リンクを使用してください。このページには、60秒毎に更新される、過去1時間の活動ログを表示するポップアップウインドウのリンクがあります。これは1日中デスクトップに表示して、コース内で何が起きているのかを把握するのに役に立ちます。
  5. 活動レポート」 (全参加者リスト内の名前の横又はユーザプロフィールページ)を利用してください。活動レポートは、特定の人がコース内で何を行っているか確認することが出来る素晴らしい機能です。
  6. 学生に対して即座に応答してください。後回しにせずに、すぐに行ってください。簡単に、圧倒される程のボリュームを処理出来なくなりますし、即座に応答することは、あなたのコースでコミュニティーを構築・維持して行く為の重要な部分です。

 

その他の情報

あなたのサイトで問題が発生した場合は、サイト管理者に連絡してください。

Moodleの改善に関してアイディアをお持ちの場合、有益な情報をお持ちの場合は、moodle.orgにアクセスして、コース「Using Moodle」に参加してください。あなたのご意見をお待ちしております。Moodleの発展に力をお貸しください。

新しいモジュールを作成、ドキュメント・論文の執筆を行いたい場合は、私にご連絡ください: Martin Dougiamasへご連絡又はmoodle.org/bugsのMoodle「bug tracker」サイトをご覧ください。

最後に、ヘルプアイコンを使うことをお忘れなく - Moodleヘルプファイルの全リストです。

Moodleをお使い頂いてありがとうございます - あなたの授業の幸運をお祈り致します!


 

Moodle文書

Version: $Id: teacher.html,v 1.4 2002/08/18 10:00:01 martin Exp $