既存の OS から起動することは、多くの場合便利なオプションです。 また、いくつかのシステムについては、インストールをサポートする唯一の方法です。
ハードディスクからインストーラを起動するには、既にダウンロードが完了していて、 項4.4. 「ハードディスク起動ファイルの準備」 のように、配置されている必要があります。
Workbench から debian ディレクトリにある StartInstall アイコンをダブルクリックすると、 Linux のインストールプロセスが起動します。
Amiga インストールプログラムが画面にデバッグ情報を出した後で、 Enter キーを 2 度押す必要があります。 すると画面が灰色になり、数秒間そのままになります。 次に黒い画面に白い文字が現れて、 カーネルのあらゆるデバッグ情報が表示されます。 これらのメッセージはスクロールが速すぎて読めないでしょうが、 問題ありません。 何秒かしたらインストールプログラムが自動的に始まりますので、 ??? 以降の作業を続けてください。
GEM デスクトップから debian ディレクトリにある bootstra.prg アイコンをダブルクリックし、 プログラムのダイアログボックスで をクリックすると、 Linux インストールプロセスが起動します。
Atari bootstrap が画面にデバッグ情報を出力した後、 Enter キーを押す必要があるかもしれません。 この後画面が灰色になり、数秒待たされます。 次に黒い画面に白い文字が現れて、 カーネルのあらゆるデバッグ情報が表示されます。 これらのメッセージのスクロールは速すぎて読めないかもしれませんが、 問題ありません。 何秒かしたらインストールプログラムが自動的に始まりますので、 ??? 以降の作業を続けてください。
MacOS デスクトップから debian ディレクトリにある Penguin Prefs アイコンをダブルクリックすると、 Linux インストールプロセスが起動します。 Penguin ブートプログラムが登録されます。 メニューの 項目に行って、 Kernel タブをクリックしてください。 debian ディレクトリにある カーネルイメージ (linux.bin) と ram ディスクイメージ (root.bin) を選びます。右上にあるそれぞれのボタンをクリックし、 ファイル選択ダイアログで、これらのファイルを指定してください。 Settings ダイアログを閉じて設定を保存し、 メニューの で bootstrap を開始してください。
Penguin ブートプログラムが画面にデバッグ情報を出力します。 この後画面が灰色になり、数秒待たされます。 次に黒い画面に白い文字が現れて、 カーネルのあらゆるデバッグ情報が表示されます。 これらのメッセージのスクロールは速すぎて読めないかもしれませんが、 問題ありません。 何秒かしたらインストールプログラムが自動的に始まりますので、 ??? 以降の作業を続けてください。
ほとんどの人にとって、 Debian CD セット を使うのが一番簡単な入手経路かと思います。 CD セットが既に手元にあり、 かつインストールするマシンが CD から直接起動できるようなら、 ツイています! 単に CD-ROM をドライブに入れてリブートし、次の章に進んでください。
CD ドライブに特殊なドライバが必要で、 インストール初期にはアクセスできないかもしれないことに注意してください。 CD が使えないハードウェアで起動する標準的な方法を知るには、本章に戻って、 動くであろう別のカーネルや別のインストール方法について読んでください。
CD-ROM から起動できなくても、 希望する Debian システムコンポーネントやパッケージを、 おそらく CD-ROM からインストールできるでしょう。 単純にフロッピーなどの別のメディアを使って起動してください。 OS、基本システム、任意の追加パッケージをインストールする場合、 インストールシステムを CD-ROM ドライブに向けてください。
起動に問題があれば、項5.3. 「インストールプロセスのトラブルシューティング」 をご覧ください。
今のところ、CD-ROM による起動をサポートしている Motorola 680x0 サブアーキテクチャは BVME6000 のみです。 この場合に最も簡単なのは Debian CD セット を用いることです。CD を入れて再起動し、 次の章に進んでください。
ネットワークからの起動には、ネットワーク接続と TFTP ネットワークブートサーバ (DHCP, RARP, BOOTP) が必要です。
ネットワーク起動をサポートするインストール方法は、 項4.5. 「TFTP ネットブート用ファイルの準備」 で説明します。
VMEbus システムを起動すると、LILO の Boot: プロンプトが表示されます。 このプロンプトで以下のいずれかを入力すると、 Linux が起動し、 vt102 端末エミュレーションを使った Debian ソフトウェアの インストールが適切に開始されます。
BVME4000/6000 のインストールには
i6000 Enter |
と入力
MVME162 のインストールには
i162 Enter |
と入力
MVME166/167 のインストールには
i167 Enter |
と入力
TERM=vt100 |
という文字列を追加することも可能で、 この場合は vt100 端末エミュレーションが利用されます。 例:
i6000 TERM=vt100 Enter |
ほとんどの m68k アーキテクチャでは、 ローカルファイルシステムからの起動のほうが推奨されています。
ブートフロッピーからの起動がサポートされているのは、 Atari と VME (VME に SCSI フロッピードライブのあるもの) だけです。
Macintosh の場合、オリジナルの Mac システムを残しておいて、 起動しなければなりません。 Penguin linux loader を起動する準備として MacOS を起動する場合、 拡張をロードするのを防ぐために、shift キーを押しておかなければならないことが必要です。 linux のロード時以外に MacOSを使用しなければ、 Mac のシステムフォルダから拡張やコントロールパネルをすべて取り除いて、 同じことができます。 そうでないと、拡張は実行されるままになっているかもしれませんし、 linux カーネルを実行する際に、予測できない問題が発生するかもしれません。