もっとも近い (そしておそらくもっとも速い) ミラーサイトを探すには、 Debian ミラーサイト一覧 を参照してください。
Debian ミラーサイトからファイルをダウンロードするとき、 バイナリ(binary) モードでファイルをダウンロードするよう確認してください。 テキスト (text) モードや自動選択モードではだめです。 ローカルの「サブミラー」を作るには、 ミラーサイトにあるようなディレクトリ構造を複製することが大切です。 実際には、すべてのインストール用ファイルを フロッピーで準備する必要はありません。 でもフロッピーで準備しておけば、 ファイルが必要になったときに見つけるのは簡単になります。 ローカルのディレクトリ構造は、 installer-arm の下から始めるといいでしょう。 例えば:
current/images/subarchitecture/netboot/initrd.gz |
この階層下の全ファイルをダウンロードする必要はありません。 あなたに必要なファイルだけでいいのです (どれが必要かは読み進めればわかります)。 ディレクトリ名はミラーサイトのものと同じにし、 ファイルを各々の適切なディレクトリの中に入れておきましょう。
あなたのマシンが、ダウンロードしたファイルを自動的に 伸長・復号するように設定されている場合は、 ダウンロード時にはこの機能を無効にする必要があります。 伸長はインストーラが必要なときに行います。 いまのシステムで伸長するのは、ディスク容量と時間の無駄です。 さらに、元の圧縮されたファイルが伸長するプログラムによって削除されてしまうと、 インストーラが必要とするときにそのファイルがない、ということにもなります。
必要となるファイルは次の 3 つの種類に分かれます。
インストールシステムを起動するために必要なファイル (例えば boot.img と root.img、もしくは vmlinuz と initrd.gz)
インストールシステムが起動したあとに、 OS のカーネルと周辺機器ドライバとをインストールするために アクセスする必要のあるファイル (例えば net-drivers.img と cd-drivers.img)
基本システムインストール用のファイル
インストール対象のコンピュータに動作するイーサネット接続があり、 そのイーサネットカードがインストールカーネルに組み込まれているならば、 必要となるのはインストールシステムの起動ファイルだけです。 インストーラは、多くのイーサネットカードに対して、 ネットワーク経由でのカーネルとドライバの取得をサポートしています。
イーサネット接続のサポートがインストーラに組み込まれていない場合、 必要となるのは、インストールシステム起動ファイル、カーネル、 周辺装置ドライバのインストール用ファイルです。
動作するネットワーク接続のないシステムにインストールするか、 イーサネットではなく (モデムを使った) PPP 経由でネットワーク接続する場合は、 3 種類のファイルすべてをインストール前に取得する必要があります。 基本システムインストールファイルは、Debian CD 1 (または 120MB 以下の netinst と呼ばれる小さな変種) にあります。 たとえ CD-ROM ドライブがなくても ISO イメージを使用できます。
どのファイルが必要なのかわからない場合は、 インストールシステムの起動ファイルだけから始めます。 ネットワーク設定の最初の試みが失敗したら、 インストールを中断し、必要な追加ファイルを入手して、 インストールをやり直せばよいのです。
インストール用ファイルにはカーネルイメージが含まれます。 カーネルイメージには、さまざまな サブアーキテクチャ 向けのものがあります。 それぞれのサブアーキテクチャは、異なるハードウェアをサポートします。 各サブアーキテクチャ用カーネルの設定ファイルは、それぞれのディレクトリに kernel-config という名前で置かれています。 ARM には以下のサブアーキテクチャが用意されています。
ARM マシンファミリをサポートしているインストール用カーネルは 1 つだけです。
ブートイメージには、圧縮された Linux ブートカーネルが入っています。 ブートイメージは (フロッピーにデータを入れた場合) フロッピーディスクからの起動や Linux カーネルのマシンへのインストールに使われます。 カーネルバイナリ vmlinuz は非圧縮のバイナリカーネルです。 これはインストーラを ハードディスク、usb スティック、ネットワーク、CD-ROMから起動したときに使われます。 フロッピーからインストーラを起動したときは必要ありません。
root フロッピーのイメージ (root.img) には、 インストーラを起動したあとにメモリに読み込まれる RAM ディスクファイルシステムが圧縮されて含まれています。
周辺機器のドライバは、複数のフロッピーイメージとして、 あるいは 1 つの tarball (drivers.tgz) としてダウンロードできます。 インストーラシステムは、 インストール中にドライバファイルにアクセスする必要があります。 ハードディスクのパーティションや、 接続されている別のコンピュータに対して インストーラがアクセスできるなら (後述)、 tarball のほうが扱いやすいでしょう。 フロッピーイメージファイルは、フロッピーからドライバをインストール しなければいけないときにだけ必要になります。
カーネルやドライバにフロッピーを使わない場合は、 ファイルのダウンロードの際に、 ダウンロードしたファイルを 置く ファイルシステムの種類にも注意する必要があります。 インストーラはいくつかのファイルシステム (FAT, HFS, ext2fs, Minix) を読むことができます。*nix のファイルシステムにダウンロードする時には、 アーカイブからできるだけ大きなファイルを選んでください。
インストールの途中で、 Debian をインストールしようとしているパーティションの内容は消去されます。 ダウンロードしたファイルは、システムをインストールする予定の パーティションとは別のところに置く必要があります。
RiscPC のインストーラは、最初 RISC OS から起動します。 必要なファイルはすべて、 .../current/riscpc/dinstall.zip という 1 つの Zip アーカイブに納められたかたちで提供されています。 このファイルを RISC OS マシンにダウンロードして、 中に入っている linloader.!Boot を適切な場所にコピーし、 !dInstall を実行してください。
NetWinder をネットワークブートする一番簡単なやり方は、 提供されている TFTP イメージ .../current/netwinder/tftpboot.img を使う方法です。
CATS でサポートされている唯一の起動方法は、 複合イメージ .../current/cats/tftpboot.img を使うやり方です。 このイメージは Cyclone ブートローダがアクセスできるデバイスなら、 どこからでもロードできます。